←7 戻8 9→

「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字〈下〉

以前、この本の上巻を読んでいて結構ありきたりのことを書いている本だな。と思っていました。ただ、今回、タイトルが上巻とまったく逆のことを言っており、ついつい面白そうだと思い買ってしまいました。

上巻のメッセージは数字に騙されず、怖がらず見ていきましょうというメッセージだとすれば、下巻ではそれに加えて、世の中を見るとき数字では半分しか見れませんよということなんだと思います。

■成長性の演出
1億、2億と上場以来利益を上げてきた会社の今期の利益が3億か4億かで大きく違う。×2、×2で成長するか+1億、+1億で成長するかで計画的にリスクを小さくするならば後者を選ぶという話。なるほど、こういった視点でものを見ている経営者もいるのだなと。

■脱予算経営
予算計画を廃止した経営で海外で事例がある。KPIをベースに経営を行っている。盲点だった。確かに、KPIをきちん設定すれば結果はおのずとついてくる。自分が経営するとしたらこういったことも考えてみたい。だけど、一般社員の評価指標がKPIになっていることは普通なので、経営者がKPIを中心に見るのもある意味おかしくないことなのかも。

■美術品が購入される背景
不労所得と勤労所得の違い。不労所得は環境(為替・相場)によってその価値が大きく変化するけれども、勤労所得はあまり変わらないという話。また、不労所得(株・美術品)は減価されないので、資本家が買いたがる

■現代のゴールドラッシュ
上場の本来の目的は資金調達であるから売出を同時に行う必要性はない。売出は上場前の株主がメリットを得るために行われている。確かにそうだよね。

■困った時の費用対効果
費用対効果は何にでも使えるから利便性が高い。費用対効果はただ単にお金を基準にして考えましょうと言っているだけ。ただし、効果は人によって違うからそれがあらかじめ何なのかを定義しないと駄目。費用対効果はたしかに日ごろから使っているけれど、定性的な効果についてはあまり考えたことがなかった「費用対味覚」「費用対感動」「費用対枚数」等。結構安易に使っていた。

■思考するためのテクニック
2分法は物事を単純化するのに便利ですよという話の中で、読んだビジネス書が満足な理由は「共感できた」か「新しい発見があった」かのどちらか。確かにこれは当てはまる。これは本書で一番「共感できた」ところ

■ライバル店の客を奪う
ある日本でシェアが高い製造業が中国に進出した理由は「中国が成長市場だから」ではなくて、「中国の市場や企業を制した外国企業が日本に入ってくるのを防ぐため」だそう。結構消極的な理由なんだね。ただ、そういう発想もあるよね。


読んでの感想は、上巻に引き続き結構当たり前のことを言っているなという感じ。あと、最近ビジネス書とビジネス雑誌をコラボさせるのがはやっているらしく、本書の内容の一部は最近何かの雑誌で読んだ内容だった。

評価:★★★☆☆

「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字〈下〉 (光文社新書)
「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い   禁じられた数字〈下〉 (光文社新書)山田 真哉

光文社 2008-02-15
売り上げランキング : 7

おすすめ平均 star
star軽い読み物としてはなかなか面白い
star日常生活ですぐ役立つ知識がてんこ盛り
star厳しい意見もありますが、

Amazonで詳しく見る

←7 戻8 9→